三体の黄色いスフィンクス// Three Yellow Sphinxes

三体の黄色いスフィンクス
三体の黄色いスフィンクス
青い蝶々

満開の菜の花畑にすっくと伸びゆく3体の女神/スフィンクス。無骨な鉄筋と、田畑などで使われる工業用ネットで作られた、風景に溶けて立つ柔らかな偶像が登場します。山や海や木花に恵まれた日本においては、古来より神性は自然に宿ると言われています。現代、近代、古くは弥生、縄文時代まで。さまざまな時を経て今へと続く田原の風景の成り立ちやひとびとの暮らし、そしてその地域に生息する虫、鳥、すべての動植物を優しく静かに見守るような、大きくて包容力のある作品です。

プロフィール
久保寛子 // KUBO Hiroko

■久保寛子
1987年広島県⽣まれ。テキサスクリスチャン⼤学美術修⼠課程修了。先史芸術や⺠族芸術、⽂化⼈類学の学説のリサーチをベースに、⾝の回りの素材を⽤いて彫刻作品を制作する。近年の主な展覧会に、個展「鉄⾻のゴッデス」(2024年 ポーラ ミュージアム アネックス、東京)「⼤地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2024」(2024年 新潟県)「GO FOR KOGEI 物質的想像⼒と物語の縁起―マテリアル、データ、ファンタジー」(2023年 環⽔公園、富⼭県)、「浪漫台 三線藝術季」(2023 年 台湾)等がある。広島⽂化新⼈賞(2022年)、六甲ミーツ・アート公募⼤賞(2017年)受賞。KAMU KANAZAWA(⽯川)、おおさか創造千島財団(⼤阪)、株式会社 IZAK(富⼭)などに⼤型作品が収蔵されている。